チームファイトタクティクスのパッチ11.11が5/26に適用されます。
今回の記事では、パッチ11.11での変更点の重要な部分をまとめていきます。
※今回の記事の引用元は全て
チームファイト タクティクス パッチノート11.11
https://jp.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/teamfight-tactics-patch-11-11-notes/
こちらのURLから参照できます。
もくじ
重要度 S
ショップ出現率(通常/ハイパーロール)
要約:★3を目指すならティア2はレベル6、ティア3はレベル7でリロールするのが最適です。レベル6、7のショップ出現率に明確な違いを持たせるための変更です。
レベル6:35/35/25/5/0% ⇒ 25/40/30/5/0%
レベル7:19/35/30/15/1% ⇒ 19/30/35/15/1%
今回のパッチで一番大きな部分です。
2コストキャリー(セト・ルブラン・ヴァルス・ブランドなど)や3コストキャリー(カタリナ・ヤスオなど)は運用方法が変わります。
特に大きいのは2コストキャリーの編成。
以前まではレベル6で少しとどまって☆2を作り、そこからレベル7にあげて3コストの欲しい駒と一緒に集めるというムーブが一般的に用いられる手法でした。
しかし、今回のパッチでレベル6での排出率が+5%、レベル7での排出率が-5%になったことにより、2コストの☆3を作るためにはレベル6で留めるのが最も効率が良くなりました。
☆3を作りやすくなるという大きな利点はあるものの、単純にチャンピオンの数で不利を背負う時間が長引く、そして、4コストチャンピオンがそれなりに排出されるようになるレベル7に向かいにくいというのがどれぐらい戦局に影響を及ぼすのかというのが注目ポイントです。
重要度 A
スカーミッシャーのシールド量
スカーミッシャー – シールド量:300/600 ⇒ 最大体力の20/40%
序盤最強だったスカーミッシャーのシールド量がHP依存になりました。
これにより2ステージ中最強だったウディア☆2+トランドル+ケネンのような形に対しても勝利できるようになったのではないでしょうか。
一方でHP依存になったことでワーモグアーマーなどを搭載した時のシールド量は増えます。
アイテムホルダーとして優秀なウディア☆2に中盤以降移し替えるためのワーモグアーマーを積むという動きは強そうかなと思いました。
前環境で強かったチャンピオンの弱体化
ルブラン – 「エーテルチェイン」スタン効果時間:1.5/2/2.5秒 ⇒ 2秒
ルブラン – 「エーテルチェイン」ダメージ:200/300/600 ⇒ 200/250/500トランドル – 「暴虐なる搾取」魔力反映率:100% ⇒ 50%
トランドル – 「暴虐なる搾取」ステータス吸収の効果時間:6秒 ⇒ 8秒パンテオン – 「イージスの猛攻」ダメージ軽減率:75/80/90% ⇒ 65%
ドレイヴン – 「回転斬斧」攻撃力反映率:180/200/260% ⇒ 160/170/340%
ドレイヴン – 「回転斬斧」追加ダメージ:150/200/500 ⇒ 150/200/800ジャックス -「パワーストライク」増加攻撃速度:30/35/50% ⇒ 20/25/60%
モルデカイザー – 最大マナ:0/70 ⇒ 0/80
ヴェル=コズ – 「生体破壊光線」ダメージ:1000/1250/4000 ⇒ 900/1150/4000
スペルウィーバー – 魔力:20/60 ⇒ 20/50
スペルウィーバー – スキル発動1回あたりの増加魔力:2/6 ⇒ 2/5ケイル – 体力:700 ⇒ 500
ナイト – ダメージ軽減量:15/40/90 ⇒ 15/40/80
パッチ11.10環境の核となるチャンピオンが全体的に弱体化をうけています。
魔女アサシン編成のルブランは、☆2・☆3でそれぞれ50・100のナーフ。
アサシン系のチャンピオンはクリティカルでものすごく大きな倍率がかかりますので、基礎ダメージの減少で実際に下がるダメージ量が半端ではないです。
ただし、もともとオーバーダメージ傾向はあったので、対タンク以外は溶かせるとは思います。
これからは前述のチャンピオン排出率変更を加味して、カタリナとどちらをキャリーにするか運用を考える必要があるでしょう。
ドラゴンスレイヤー&レギオン or スカーミッシャーの形は核となる部分が全て弱体化。
トランドルは持続時間の延長と魔力反映率が下がったことにより、ドラゴンスレイヤー4が発動状態にあったとしても一撃で相手を消し去ることはできなくなりました。
パンテオンは全レベルでダメージ軽減率の弱体化。
まだまだ65%という数値は大きいものの、以前ほどの凶悪タンクっぷりはなりを潜めそうです。
ドレイヴンは攻撃力の弱体化です。
これはレギオン編成で影響を及ぼしすぎたというのもあるでしょうが、アイテムのリスクサースターやデスブレードの強化との調整の意味合いでの弱体化という印象もあります。
ジャックスは攻撃速度の伸びが悪くなりました。
もともと1位をとるのが難しめのスカーミッシャー編成の中核を担うジャックスの弱体化、序盤HPを残しやすかったスカーミッシャーのシールド量の変更により、スカーミッシャー編成の使用率は大幅に下がるのではないかと思われます。
一応☆3にすると以前より強くはなりますが、ジャックスの☆3は他の4コストチャンピオンの☆3と比べて伸びが小さすぎて夢がありません。
競合不在でフリー進行できる時は良いですが、そうでない場合は難しそうな気がします。
モルデカイザーはメイスのダメージこそ下がってないものの、その攻撃を支えるシールドの回転率が悪くなっています。
「前は耐えられたのに、パッチ適用後は辛い」なんてことは結構発生しそうですね。
余談ですが、基本的にTFTというゲームはマナの数値に修正が入った時にゲーム性が変わるというのを覚えておくと良いと思います。
ヴェルコズはダメージの弱体化に加えてスペルウィーバー4の魔力補正値も弱体化。
しっかりと防具を積んだチャンピオン以外はまだまだ問題なく倒せるとは思いますが、倒すまでにかかる時間は伸びるのでビーム一発で相手盤面が終了するということは減りそうです。
ケイルの変更はナイトケイル対策だとは思いますが、極めて雑だなあと思いました。
ナイトケイル編成ならまだ受け入れが可能なレベルでしょうが、その他のレギオンや救われし者編成では一考にすら値しない数値になってしまったように思います。
一応5コストのチャンピオンなのでBパッチや次の11.12パッチあたりで何らかの救済が入るとは思いますが…。
使用率の低い4コストチャンピオンの強化
アフェリオス – 攻撃力:70 ⇒ 75
カルマ – 「魂の劫火」ダメージ:180/240/700 ⇒ 200/250/600
アフェリオスは実装前に上がっていた情報より小さな調整になりました。
アフェリオスのスキルは攻撃力スケールが良いのでおとなしめの調整にしたと思われますが、ただアフェリオスファンの方はちょっとがっかりしそうな数値。
とはいえ、デスブレードの開始スタック数が増えてますので「デスブレード+リスクサースター+グインソーレイジブレード」のような組み合わせで使えば強いのではないかと思われます。
カルマはスキルの回転が良い+ドーンブリンガーでダメージが結構伸びるというのもあり小幅調整。
とはいえ、他の主要編成の弱体化が大きいのでカルマがゲームに現れる頻度は高まるでしょう。
アイテムの変更
デスブレード/腐敗のデスブレード – 初期スタック数:3 ⇒ 4
ファイナル ウィスパー – 物理防御/魔法防御低減量:50% ⇒ 70%
スタティック シヴ/スタティック スティレット – 魔法防御低減率:70% ⇒ 50%
報復のトラップ クロウ – リワーク:戦闘開始時に自身および横列1マス以内にいる味方が、最初に敵から受けるスキルをブロックするシールドを獲得する
アイテムでゲームに影響を及ぼしそうなものはこのあたりでしょうか。
まずデスブレードの初期スタックが3から4になりました。
これにより通常デスブレードが攻撃力+50からスタート、腐敗のデスブレードが攻撃力+80からスタートとなります。
スキルでキルに絡みやすい上にスキルの攻撃力スケールの大きいアフェリオスにとっては追い風ですね。
続いてファイナルウィスパー。
ラストウィスパーのシャドウ版のことですが、自分の物理/魔法防御が低下するというデメリットは抱えているものの効果がかなり強力ではないかと思っています。
個人的にはヴァルスに積みたいところです。
スタティックシヴとスタティックスティレットは仕方のない弱体化。
そもそも3回・2回ごとの魔法ダメージが大きい上に、ミスティック特性の効果を殆ど無視できるようになっていたのでしょうがないですね。
報復のトラップクロウはスキルを撃ってきた相手のところに飛んでいってタウントを入れるというピーキーすぎる効果からジークの使者のように自身と左右のチャンピオンの受けたスキルを消す効果に変わっています。
前よりも圧倒的に使いやすいので、カタリナやヴィエゴのようなアサシンチャンピオンを止めるのに使うとよさそうです。
重要度 B
ドラフトラウンドのシャドウアイテム出現率
シャドウアイテム1個:10% ⇒ 0%
シャドウアイテム2個:75% ⇒ 70%
シャドウアイテム3個:10% ⇒ 25%
シャドウアイテム4個:5% ⇒ 5%(変更なし)
シャドウアイテムの出現個数の平均値が上がりました。
これにより忘れ去られし者特性の強化に役立つほか、強力なシャドウアイテム(ジャアクノミコンなど)を作りやすくなったと思われます。
逆にいうとシャドウアイテムを使わざるを得ない場面が増えるということなので、ざっくりとでいいのでシャドウアイテムの効果は把握しておいたほうがいいですね。
ユーザーインタフェース変更
アイテムレシピ機能が拡張され、アイテムを右クリック/タップした後にマウスカーソルをホバーさせると各完成アイテムと効果を確認できるようになりました
アイテムの合成先の情報が見られるようになりました。
ある程度慣れてくるとそこまで必要な機能ではありませんが、TFTを始めてそこまで時間が経ってない方には非常にうれしい変更と言えるでしょう。
あとがき
11.10環境で猛威を奮った編成が軒並み弱体化し、使用率の低かった4コストチャンピオンが強化されたパッチ。
そして、6レベル7レベルのチャンピオン排出率の変更でメタが一気に変わりそうな印象を受けます。
個人的にはキャバリエヴァルス、ナイトブリンガーレギオンヤスオ、魔女カタリナなんかを軸に試していきたいなと思いました。
3コストを拾いやすいならリーシンキャリーも場合によってはいける…!?
と、メタ外愛好家宇水研究所は言っておこうと思います。
なんにせよ1日2日でメタが固まるパッチとは言えなそうなので、いろいろやっていきたいですね。